元祖 人食鮫を創りだした映画

ある意味では良い例といえる

さて、ドキュメンタリー映画というわけではないが、先程から話している自然の脅威を知るという意味ではある種のホラーサスペンス映画があります。ここまで獰猛ではありませんが、その鋭利な牙を体に突き立てられれば確実に死亡する種として上げられる海の生物といえば、サメだ。海のギャングたるシャチもいるが、歴史上においてシャチが人間を襲うというケースはこれまでに積極的な姿勢を見せたことがない。これはいまだどうして襲わないのか、謎に包まれているものの暴走に巻き込まれたら確実に死亡するので危うい。

またシャチと同様サメも人間を積極的に襲う生物ではないのだ、本来なら。気性は非常に温厚で、挑発などといった間接的に逆なでするような行いをしなければ、基本的に動物たちはおとなしいものです。ペットの犬や猫にしても、自分たちを襲わずに仲間としてくれる人間相手なら恐ろしいまでに心を許して接してくるものだ。だが人間が何かしらサメの気に触れる行いをした場合には、例外と言っても良い。

その恐ろしさを象徴した映画といえば『ジョーズ』という作品が挙げられます。

映画のお供に

作品概要

ジョーズといえば、監督である『スティーヴン・スピルバーグ』さんの大ヒット作であり、世界の歴代興行収入で1位を維持し続けていた『ゴッドファーザー』を唯一破った作品だ。作品にあらすじ、なんて大層なことをわざわざ話す必要もないほど、誰もが一度は見たことがある作品と言えるでしょう。何が面白いのかといえば、単純に言えばサメが人を襲い、次々と人間が無残なまでに凶暴なサメの餌食となっていく様が描かれている。

筆者は正直、今作を見た際には軽くトラウマになった。幼少期の頃に放送されていたこともありますが、人が死ぬ演出が海外はド派手になるので一層の恐怖を駆り立てられます。ちなみにその日は全くと言っていいほど寝られなくなったのは言うまでもない。それ以降ホラーやスプラッターな映画が大の苦手になった。逆に今では淡々と眺められるものの、やはりいざ血の場面が出てくると目を逸らしてしまうくらいの抵抗感は残っているよう。

撮影秘話では

スピルバーグ監督にすれば一流監督の仲間入りを果たした作品となっていますが、映画が公開されるまでの期間はあまりに殺伐とした、それこそ原作を執筆した作者との間に確執を生んでいたという。目に見えることはないにしても、大概どちらも大人げない行為をしていたことが明かされている。更にいえば、大ヒットしたのに1作目だけでもう二度と明言するほどに険悪な雰囲気にまでなったのだ。

一体何があったのかというと、簡潔にまとめればこんなところだ。

作品が出来上がるまでに起こったトラブル
制作費も膨れ上がり

これらのトラブルに加えて、ジョーズは予定していた制作費が予定よりも3倍近くにまで膨れ上がってしまったのだ。難航していた、というよりは原点から作者との喧嘩も重なってしまい、更にあれだけ脚本を変えれば原作以上に面白いと息巻いていたものの、最終的には原作の大筋をなぞることで落着する。後は上記のように原作者との確執が根深いものとなっていったことが関係して、もはやどこに落ち着けばいいのかわからないほどに混迷してしまったのだ。

大ヒット作品の裏側で起こったこんな裏事情を知るべきではないのかもしれませんが、白日の下に晒されている時点で諦めるしかないのでしょう。

自然サイコーーーー!

予想に反しての

スピルバーグ監督にしたらいわばジョーズは自身にとっての黒歴史なのかもしれません。それなのに当時世界最大の大ヒットとまで言われるような大作になってしまったこともあって、あまり裏話は知られないと徹する姿勢を見せていたのではないか。原作者と揉めに揉めて、加えて『こんな映画がヒットするなら、あんたは一生B級映画監督だ!!』と罵倒される始末。

ここまで来るとただの子供の喧嘩みたいに感じられるので何とも言えないところだ、よっぽど気に食わなかったのかもしれませんが、両者ともにもうちょっと大人になるべきだった、と話を落着させておく。