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【文豪とアルケミスト】第1話「走れメロス」あらすじネタバレ解説と感想まとめ/芥川龍之介も登場

【文豪とアルケミスト】第1話「走れメロス」あらすじ※ネタバレ含む

 

その男は走った。自分の身代わりとして、磔になった友を救うために。

しかし、戻れば自分が殺される。揺れる男の前に謎の人物が現れる。
これはそういう物語だから、君は走らなければならない、と…

男は走った。濁流滔々とうとうと下流に集り、猛勢一挙に橋を破壊し、どうどうと響きをあげる激流の川や、
目の前に一隊の山賊達を乗り越え、シラクスの町まで辿り着いた。

男は王宮の前でこう叫んだ。
「待て。その人を殺してはならぬ。メロスが帰って来た。約束のとおり、いま、帰って来た。」と…

※ネタバレ注意

この男を前に邪知暴虐な王・ディオニスはこう尋ねる。
「その親友は、本当に救うに値する男なのか」と。
そう、親友の姿はかつて裏切られたと思い込んだ師匠であった…

先ほど現れた謎の人物が王に切りかかり、王は凶暴な姿へと変化していく。
そう、王は侵蝕者であり、物語の結末を変え消滅を企むために物語の人物に成りすましていたのだった。

男は物語を守るために立ち上がり、その姿を変貌させた。
主人公・メロスは作者である太宰治だったのだ。

太宰は自らの手で、自らの作品と意思を守ったのだった。

その後、帝国図書館と呼ばれる場所へ謎の人物と共に戻り、図書館を仕切る猫から話を聞く。
文豪の意思を集めた思念体が今のお前なのだと。
そして、謎の人物であった男の正体が自身が尊敬してやまない芥川龍之介であった…

【文豪とアルケミスト】第1話「走れメロス」元ネタ解説

 

走れメロス

 

「走れメロス」とは、太宰治の代表作の一つ。
人の心を信じられない暴君・ディオニスの行いに腹を立てたメロスが、ディオニスの暗殺を決意し王宮に入り込むも衛兵に捉えられてしまう。メロスは、王の考えに真っ向から反論し、処刑されることに。しかし、妹の結婚を見届けるために自身の親友であるセリヌンティウスを人質に猶予が欲しいと願い…という物語。

ドイツの詩人・シラーの詩とギリシャの伝承から創作された物語と、太宰は後年語っております。
また、太宰が借金のため、宿賃を払うことが出来ず、親友である檀一雄に宿の人質となり、井伏鱒二のもとへ借金を借りに行ったという話がモデルになったのではないかという推察もされております。檀一雄はこのことについて、後年「おそらく私達の熱海行が少なくもその重要な心情の発端になっていはしないかと考えた」と、『小説 太宰治』にて述べております。

太宰治と佐藤春夫

 

親友として登場した佐藤春夫は、太宰の師匠にあたる人物です。

劇中に登場したシーンは、太宰が芥川賞を受賞したいがために、選考委員である佐藤に懇願したという史実から来たシーンだと思われます。
実際に残っている書簡にも、いくつかそういった言葉が残っております。

芥川賞を泣訴する手紙は昭和11年1月28日付で、「第二回の芥川賞は、私に下さいまするやう、伏して懇願申しあげます」「佐藤さん、私を忘れないで下さい。私を見殺しにしないで下さい」などと切迫した心情がつづられている。https://www.sankei.com/life/news/150907/lif1509070028-n1.html

 

この時、太宰の受賞に反対したのは、ノーベル文学賞を受賞した川端康成でした。
文アルにも、川端は登場しているので、アニメに登場するかもしれません。

【文豪とアルケミスト】第1話「走れメロス」感想まとめ

 

原作ファンから見て、満足のいく出来だったのではないでしょうか。
他の文豪たちがどのように活躍するのか、今後も楽しみです。

さいごに

今回は「【文豪とアルケミスト】第1話「走れメロス」あらすじネタバレ解説と感想まとめ」をお届けしました。
主人公である太宰が、今後、どのように成長していくかが楽しみです。

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